もっともっと男性更年期(LOH症候群)の話


男性更年期(LOH症候群)の話、さらに続けます。
少々女子禁制の話題もありますので、ご理解のうえお読みください。

あなたは男性脳?女性脳?

男性ホルモンの研究では2年程前のケンブリッジ大学の臨床研究で興味深いものがあります。ロンドンの金融街シティで働く高頻度トレーディングの株トレーダーの年収と2D:4D比第2指と第4指の比率)の研究です。2D:4D比とは、右手の第2指(人差指)の長さを第4指(薬指)の長さで割ったものです。結論から言うと、2D:4D比の低い(薬指の長い)群のトレーダー(平均0.93)は、2D:4D比の高い(薬指の短い)トレーダー(平均0.99)に較べて遥かに儲けが多く、結果年収に7800万円もの差があったという事です。薬指の長さでこの様な差があらわれるとは不思議ですね。

実は2D:4D比とは、胎児期に母親の体内で男性ホルモンの暴露(アンドロゲンシャワーもしくはテストステロンシャワー)をどれだけ受けたかの指標の一つなのです。男性ホルモン(アンドロゲンもしくはテストステロン)の暴露が多ければ第4指すなわち薬指の発達が促され、2D:4D比が低下します。また、この時期には脳の発達も促されているため2D:4D比は男性脳か女性脳かの指標にもなるのでは?と考えられているのです。トレーダーの様に一瞬の決断力が要求される仕事には男性的で攻撃的な判断に優れた男性脳がより適していると考えられるため、2D:4D比の低い(薬指の長い)人が活躍する傾向にあると思われます。また、これは男性だけではなく、女性においても成立すると言われており、男性的な決断力が要求される政治の世界で活躍する女性指導者は概ね2D:4D比が低い傾向にある事が知られています。

サッカーと2D:4D比

2D:4D比の研究は他の分野にも応用されています。現在(2010.6.18)FIFAワールドカップ南アフリカ大会が開催されていますが、イングランドのサッカー選手の資質に関する研究で興味深いものがあります。イングランドのサッカー選手を、アマチュアの選手、1部リーグのプロ選手、イングランド代表選手の3群で2D:4D比を測定したところ、プロ選手はアマチュア選手に対し2D:4D比が低い傾向にあり、イングランド代表選手になるとさらに有意に2D:4D比が低い傾向があるという結果が出ています。つまり、サッカーの競技力の高さと2D:4D比の低さには強い相関関係があるという事です。これが本当ならば日本もサッカー代表選手を選ぶ際には右手の指の測定を導入しない手はありません。いや、その前に我が愛するジュビロ磐田の選手スカウトに利用して再び黄金時代を・・・。話がそれました。サッカーの、特に国の代表チームに選ばれるには強い闘争心が不可欠になります。そういう意味では2D:4D比の低さとの相関は判るのですが、他の競技ではこれ程までの相関があるという話はあまり聞いた事がありません。他の競技も国の威信を背負った真剣勝負のはずです。サッカーだけに影響する何か他の要因があるのでしょうか?

本田 圭佑 選手の薬指

そもそも男性脳とはなんでしょうか?胎児期の男性ホルモン暴露は脳の右脳を発達させます。右脳は直感、創造性、空間把握能力といったところに関与します。右脳の能力に秀でたという事をもって男性脳というなら、またそれを表す指標が2D:4D比であるならば創造性と空間認識のスポーツであるサッカーの競技力と2D:4D比に強い相関関係がある事も理解できます。2010年6月14日、サッカー日本代表はカメルーンに1-0で勝利。殊勲の決勝ゴールを挙げたのは本田圭佑選手でした。さて本田選手の2D:4D比はどうなのでしょうか?私は本田選手とは面識がありませんので写真から推測するしかありませんがオランダ時代の写真を見る限りは長い薬指をしている様に見えます。指から判断する限りはストライカーの資質十分と思いますが、さてどうなる事やら。

 胎児期の薬指の発達を促すのが男性ホルモンであるなら、人差指の発達を促すのが女性ホルモン(エストロゲン)です。先述のケースと逆に2D:4D比が高い(人差指が長い)人は、男女ともに温和で優しい傾向にあると推測されます。接客業の仕事や医療系の仕事、家庭を守る事に適していると思われます。あなたが男性なら今度奥様もしくは恋人の右手の指をさりげなく調べてみてはいかがでしょうか?えっ、代官山パークサイドクリニックのスタッフの指はどうかって。実はまだ心の準備が整わず調べていません。

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