男性更年期障害の話④ 男性更年期障害とコレステロール、中性脂肪


男女とも更年期障害の適齢期(?)である40歳代後半以降、健康診断などで大いに悩まされるのが血液検査での脂質(コレステロールと中性脂肪)ではないでしょうか?最近はメタボ検診などと称して腹囲まで測られるというのも嫌ですね。

 このコレステロールと中性脂肪も更年期障害と大きく関係します。

 女性の場合、閉経前後50歳位で血中脂質が大きく上昇します。脂質の異常は主にコレステロールの上昇という形をとります。コレステロールの上昇は更年期障害の症状の重い軽いに余り関係なく起こります。また、中性脂肪の上昇も生じますが、コレステロールの上昇に比べ緩やかです。

 男性の場合はこれと大きく異なります。男性の場合、男性更年期障害がある人ほど脂質異常がある傾向にあり、コレステロールより中性脂肪の異常が多く見られます。
 男性更年期障害の中でも男性ホルモンであるフリーテストステロン(FT)が低いLOH症候群の場合、中性脂肪は70%以上の症例で高値となっています。中には正常上限である149の実に10倍以上1500とか2000という数値の方もいらっしゃいます。中性脂肪高値を指摘されたLOH症候群の方の多くは『以前の健康診断での中性脂肪はこんなに高くなかった。』と言っており、これからもLOH症候群が血中脂質、特に中性脂肪に大きく影響を与える事が判ります。

 中性脂肪は動脈硬化の因子であるため、食事療法によっても改善が認められない場合は内服薬による治療が必要です。当クリニックでは中性脂肪などの脂質異常症の治療にEPA製剤の内服を行っています。EPAは魚やアザラシなどの海洋生物に多く含まれる脂肪酸の一種です。EPAは中性脂肪を直接減少させる効果に加え、動脈硬化を予防し、血流改善の効果があります。男性更年期障害の症状は血流に関連する因子も多いため、EPA製剤の内服は、血中中性脂肪の改善のみならず、男性更年期障害もしくはLOH症候群の症状の改善も期待できます。また中性脂肪などの脂質異常がない人でも、EPAの内服は動脈硬化の進行を遅らせる事によりアンチエイジングという観点からも効果的です。

 当、代官山パークサイドクリニックでは脂質異常症の検査に始まり、食事指導、運動療法指導、EPA製剤を含む各種治療薬の処方が可能です。検査の結果、脂質異常症がある場合は、脂質異常症に関する検査・治療は健康保険適応となります。気になる方はぜひ一度ご相談ください

男性更年期障害については、
当クリニック、LOH症候群・男性更年期外来のページよりご覧ください。