5月21日のテレビ番組『たけしのみんなの家庭の医学』でLOH症候群を特集していました。ご覧になった方も多いかとは思いますが、なかなか興味深い内容でした。

 先ずは『夫が家事を手伝うと妻が危ない』。“主人在宅ストレス症候群”や“夫源病”といった夫からのストレスによって妻に発症する病気についてでした。

 次がLOH症候群と関連する『おしどり夫婦だと夫が危ない』。結婚生活での様々なストレスによる若年性男性更年期障害(若年性LOH症候群)の話。帝京大学病院の井出久満先生の解説でした。若年性LOH症候群は当院でも多くの患者様がいらっしゃいますが、職場や家庭での様々なストレスを抱えている方が少なくありません。

 若年性LOH症候群の診断、治療に於いては、通常のLOH症候群の診断や状況に応じてホルモン補充療法(ART)を行う事も重要ですが、補助療法が非常に重要な役割を果たします。特に重要なものが漢方薬による治療です。

 漢方薬による治療は各人の体質に合わせて最適な処方を選択するため、西洋薬の様にこの症状にはこの薬という様には一概に言えません。漢方に造詣が深い医師の診察の上、処方を決めてもらう必要があります。

 今回の番組では何れも夫婦の間のストレスが病気の原因に深く関与していました。新婚時代でも更年期世代でも、夫婦というものは元々他人だった人間が一緒に暮らす訳ですから様々なストレスが生じて当然です。番組のケースを見ると、もっと夫婦間でざっくばらんに話をすれば良いのにと感じました。私だったらそうします。ただ、人それぞれ性格があるので、なかなか話せずに人知れずストレスをため込んでしまう夫婦も多いかと思います。

 この様な夫婦間のストレスに効く漢方薬に『抑肝散』が有ります。ツムラやオースギから顆粒の漢方薬が出ており、保険処方が可能となっています。(抑肝散についてはこちらのコラムもご覧ください)

 抑肝散はお互いにストレスを抱える夫婦が同時に内服する事によってお互いのストレスを大幅に軽減する事が期待出来ます。お勧めの処方です。

 LOH症候群に限らず、夫婦のストレスでお悩みの方は是非一度、ご夫婦そろってご相談ください。当、代官山パークサイドクリニックでは、夫婦で相談できる外来を目指しております。

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